2026年6月からの3か月で、ネットスターズ側は大きく前に進みました。StarPay-X構想は2026年7月13日に店舗向けステーブルコイン決済「Stablecoin Pay」として本格始動し、8月17日にはローソン大崎アトリウム店でPOSレジ決済の実証実験も行われています。
一方で、Bitget Walletから支払える状態にはまだなっていません。「Stablecoin Pay」公式発表に対応ウォレットとして記載されているのはMetaMaskで、Bitget WalletとimTokenは「2026年夏以降の対応を予定」と書かれた段階です。2026年8月31日時点で、Bitget Walletの対応開始を伝える公式発表は確認できていません。今は「日本の店舗で使えるようになった」と受け取らず、Bitget WalletアプリのPay/QR Pay画面と、ネットスターズの対応ウォレット表示の両方を見る段階です。
画面で見る確認ポイント
この連携はカード番号を使う決済ではなく、StarPay-Xを通じたWeb3型の店舗決済です。確認する場所も、Bitget Wallet CardのCard画面ではなく、Pay、QR Pay、Scan、対応加盟店、決済履歴の表示になります。
発表された内容と、その後の進展
ネットスターズは2026年6月4日、Bitget Walletと、ステーブルコインを含むWeb3型決済の普及に向けた協業について基本合意書(MOU)を締結したと発表しました。Bitget Walletは、ネットスターズが進めるStarPay-X構想のパートナーの一社として位置づけられています。2026年8月31日に確認したStarPay-X公式ページでも、パートナーとしてAptos、Bitget Wallet、Canton Network、Solana、Startale、WEAの掲載が続いていました。
StarPay-Xは、ネットスターズの既存のQRコード決済・店舗決済インフラと、ステーブルコイン、ウォレット、ブロックチェーンなどのWeb3金融をつなぐ構想です。2026年4月の発表では、店舗決済の領域から社会実装を進め、マルチチェーン・マルチウォレット・マルチコイン化を目指す方針が示されています。
2026年7月13日:「Stablecoin Pay」が本格始動
6月の記事公開時点では構想段階でしたが、ネットスターズは2026年7月13日、マルチキャッシュレス決済「StarPay」の新サービスとして、店舗向けステーブルコイン決済「Stablecoin Pay」の提供・申込受付を開始したと発表しました。公式発表で確認できる内容は次のとおりです。
- 対応ステーブルコイン: USDC、USDT、JPYC の3種類。
- 決済手数料: 0.98%(非課税)。
- 対応ブロックチェーン: SolanaとPolygon。Aptosは2026年夏以降の対応を予定。
- 対応ウォレット: MetaMask。Bitget Wallet と imToken は2026年夏以降の対応を予定。
- 決済方式: CPM(QRコード顧客提示型)。MPM(店舗提示型)は今後対応予定。
- 加盟店側: 外貨建てステーブルコインの決済でも、金額表示・売上管理・精算は日本円ベース。
2026年8月17日: ローソンでの店頭決済実証
ネットスターズは2026年8月3日、ローソン大崎アトリウム店で「Stablecoin Pay」のPOSレジ連動決済の実証実験を8月17日に実施すると発表しました(8月3日に予備実験を実施)。この実証で公式発表に記載された対応ウォレットもMetaMaskで、Bitget Walletへの言及はありません。
Bitget Walletからはまだ使えない(2026年8月31日時点)
ここが一番大事です。サービス自体は始まりましたが、Bitget Walletが支払い元として使えるようになったという公式発表は、2026年8月31日時点で確認できていません。
ネットスターズは6月4日のMOUについて「本MOUは、現時点において具体的なサービス提供や導入等を約束するものではなく、今後の協議を通じて検討を進めていくものです」と明記しています。その後の7月13日「Stablecoin Pay」本格始動の発表でも、Bitget Walletは「2026年夏以降の対応を予定」という書き方のままです。
つまり、Bitget Walletを持っているだけで、今日からStarPay加盟店や日本のQR決済加盟店でUSDT/USDCを使える、という意味ではありません。店舗決済として使えるかは、Bitget WalletアプリのPay/QR Pay画面、対象地域、対象加盟店、利用規約、手数料表と、ネットスターズ側の対応ウォレット一覧が揃ってから判断します。
Bitget取引所の日本撤退との関係
2026年8月3日、Bitget(取引所、bitget.com)は日本居住者向けサービスの段階的終了を公式に告知しました。公式FAQで確認できる内容は、日本居住者の新規登録受付停止、2026年11月1日11時(GMT+9)からのクローズオンリー(決済専用)移行、2026年12月31日11時(GMT+9)以降の残存ポジション強制決済とカードサービス停止です。出金については「Your funds will remain safe in your account until you withdraw them.」と記載され、期限は設けられていません。
この公式案内とFAQには、セルフカストディ型のBitget Wallet(web3.bitget.com)への言及はありません。またBitget Walletは同じ8月3日に公式Xで、取引所とは法人登記も経営陣も分かれた独立運営であり、今後も日本向けのローカライズ対応を続けると表明したと報じられています。ネットスターズのStarPay-X公式ページにもBitget Walletの掲載が続いています。
ただし、この撤退がネットスターズとの連携スケジュールに影響するかどうかについて、2026年8月31日時点で両社からの公式の続報は確認できていません。連携の中止を伝える発表も、Bitget Wallet対応の開始を伝える発表も、どちらも出ていない状態です。取引所とウォレットが別サービスである点は押さえつつ、断定はせずに公式発表を待つのが安全です。
日本ユーザーに関係する理由
暗号資産カードは、VisaやMastercardのカードネットワークを経由して使うのが一般的です。一方、StarPay-Xの方向性は、ウォレットやステーブルコインを既存の店舗決済インフラへ接続するものです。
日本ではQR決済の店舗導入が広く、ネットスターズはStarPayを通じて多様な決済手段を束ねる事業を展開しています。ここにBitget Walletのような自己管理型ウォレットがつながると、将来的にはカードを発行しなくても、ウォレットから直接QR決済に近い体験で支払う選択肢が出てくる可能性があります。
「Stablecoin Pay」がMetaMaskで先行して動き出したことで、この道筋自体は構想ではなく実在する仕組みになりました。あとはBitget Walletが対応ウォレットに加わるかどうか、という段階です。カード経由の決済と違い、加盟店側の金額表示・精算は日本円ベースで行われる設計とされているため、支払う側は「渡した資産の数量」と「店舗の円建て金額」を別々に見る必要があります。
Bitget Wallet Cardとは分けて考える
Bitget Wallet関連の決済機能は、似た名前でも仕組みが違います。混ぜると手数料や記録の見方を間違えるため、CardとQR/StarPay-Xを分けて確認しましょう。名前が近い「Bitget取引所(bitget.com)」「Bitget Wallet Card(web3.bitget.com)」「ネットスターズとの店舗決済連携」は、それぞれ別の話として整理してください。
| 項目 | Bitget Wallet Card | Netstars / StarPay-X連携 |
|---|---|---|
| 決済の形 | カード残高を使うカード決済 | ウォレットからQRコードを提示するステーブルコイン店舗決済(CPM方式) |
| 確認する画面 | Bank Card、Card Top-Up、Physical Card | Pay、QR Pay、Scan、対応加盟店、決済履歴 |
| 対象資産 | USDT/USDCなどのカードチャージ | USDC・USDT・JPYC(Stablecoin Payの公式記載) |
| 手数料の見方 | カード手数料・為替・還元をアプリ明細で確認 | 店舗側の決済手数料は0.98%(非課税)。利用者側の負担はアプリの表示で確認 |
| 日本での状態 (2026.08.31) | Bitget取引所の日本撤退の対象外とされ、対象国リストに日本の記載が続く。8月1日からassetback(ベース2%/ブースター3%)へ移行 | サービス自体は稼働中。ただし対応ウォレットの公式記載はMetaMaskで、Bitget Walletは「2026年夏以降の対応を予定」 |
| 記録するもの | Top-Up、カード明細、為替、手数料、還元資産 | 支払い資産、チェーン、手数料、店舗レシート、円換算額 |
使えるようになった時の確認順
Bitget Walletアプリ内に日本向けのQR/店舗決済表示が出た場合は、いきなり大きな金額で試さず、次の順番で見ます。ネットスターズ側の対応ウォレット一覧にBitget Walletが加わったかどうかも、あわせて確認してください。
Bitget Walletアプリで、対象地域、対象加盟店、利用できる資産(USDC・USDT・JPYC)、対応チェーン(Solana・Polygonなど)を確認します。
USDT/USDCなどの支払い額、ネットワーク手数料、為替、店舗側の円建て金額を分けて保存します。Stablecoin Payは加盟店側の精算が円ベースのため、両方の数字を残します。
最初は少額で試し、アプリ履歴、店舗レシート、ブロックチェーン履歴、円換算額を照合します。
保存しておく記録
- ネットスターズ公式発表、StarPay-X公式ページ、Stablecoin Payの対応ウォレット一覧、確認日。
- Bitget WalletアプリのPay/QR Pay画面、対象国、対応加盟店、対応資産、対応チェーン。
- 決済前に表示される支払い額、手数料、為替、円建て金額、キャンセル可否。
- 決済後のアプリ履歴、店舗レシート、トランザクション履歴、円換算額。
- 税金整理用に、支払い日時、資産名、数量、円換算額、手数料、店舗名、明細番号。
よくある質問
Bitget Walletとネットスターズの連携で、今すぐ日本の店舗決済ができますか?
2026年8月31日時点ではできません。ネットスターズは2026年7月13日に店舗向けステーブルコイン決済「Stablecoin Pay」を本格始動しましたが、公式発表で対応ウォレットとして記載されているのはMetaMaskで、Bitget Walletは「2026年夏以降の対応を予定」と書かれた段階です。Bitget Walletの対応開始を伝える公式発表は確認できていません。
StarPay-Xとは何ですか?
StarPay-Xは、ネットスターズのWeb2決済インフラとWeb3金融をつなぐゲートウェイ構想です。2026年4月に発表され、7月13日にはその実装として店舗向けステーブルコイン決済「Stablecoin Pay」が本格始動しました。StarPay-X公式ページには、パートナーとしてAptos、Bitget Wallet、Canton Network、Solana、Startale、WEAが掲載されています。
Bitget Wallet Cardと今回の連携は同じものですか?
別物として見た方が安全です。Bitget Wallet Cardはカード残高を使うカード型の決済手段で、2026年8月1日からは従来の手数料無料特典がassetback(ベース2%、ブースター3%)へ移行しています。一方、ネットスターズとの連携はStarPay-XやQR決済によるステーブルコイン店舗決済です。アプリ内のCard画面とPayまたはQR Pay画面を分けて確認してください。
Bitget取引所の日本撤退で、この連携はなくなりますか?
2026年8月31日時点で、連携の中止を伝える公式発表は確認できていません。Bitgetは2026年8月3日に日本居住者向け取引所サービスの段階的終了を告知しましたが、その公式案内とFAQにセルフカストディ型のBitget Wallet(web3.bitget.com)への言及はありません。Bitget Walletは同日に公式Xで取引所とは別運営で日本対応を続けると表明したと報じられています。ネットスターズのStarPay-X公式ページにもBitget Walletの掲載が続いています。ただし連携スケジュールへの影響についての続報も出ていないため、断定は避けて公式発表を待つのが安全です。
使えるようになった時に何を確認すべきですか?
Bitget WalletアプリのPayまたはQR Pay画面、対応地域、対象加盟店、使える資産、対応チェーン、手数料、為替、決済履歴、店舗レシート、税金整理用の円換算額を保存します。Stablecoin Payは加盟店側の金額表示と精算が日本円ベースのため、支払った数量と円建て金額の両方を記録してください。
公式ソース
2026年8月31日に確認した公式ページは次のとおりです。対応ウォレットの範囲はネットスターズ公式発表を最優先にし、Bitget Wallet側のAPAC QR決済発表は背景情報として扱います。国内店舗でBitget Walletから支払えるかは、今後の公式表示を待って判断してください。