BTCや複数トークンを広く使いたいならTria、USDT/USDCなどステーブルコインを中心に日常決済へ使いたいならKASTが比較候補です。どちらも海外発行カードなので、日本在住者の申込可否と手数料は申し込み直前の表示を基準にします。
2026年8月31日に公式ページで確認した、6月時点から変わっている点は次のとおりです。数値を見比べる前に、まずここを押さえておくと判断を間違えにくくなります。
- KAST Privateの月間キャッシュバック上限は$40,000です。公式Membershipページに並ぶ$50,000・$200,000は、後述するKAST Reserveの対象残高上限であって、還元の上限ではありません。当サイトも6月時点の記事で「Private月$50,000」と書いており、今回訂正しました。
- KAST Pointsのトークン化は公式に撤回されました。2026年8月4日更新の公式Airdropページに「ポイントの標準的なトークンローンチはもう予定していない」と明記されています。ポイントを将来のトークン価値で評価するのは避けてください。
- KAST Reserveが2026年8月に始まりました。USD残高に対する報酬で、還元とは別枠です。公式は「利息・APY・利回り・投資リターンではない」「銀行口座ではなく預金保険の対象外」と明記しています。
- Triaは2026年8月17日からSignature・Premiumが初回購入のみ20%オフです。Signature $109→$87、Premium $250→$200。更新時は通常価格に戻ります。終了日は公式に書かれていません。
- TriaのAugust Summerfest(月間上限2倍)は2026年8月31日23:59 UTCで終了します。日本時間では9月1日8:59です。9月からは通常の上限に戻ります。
- KASTの0% FXプロモーション(2026年6月1日〜8月31日)も8月31日で終了します。もともと対象市場限定で、日本円決済には恩恵がありませんでした。
画面で見る比較ポイント
TriaとKASTを比較する時は、比較表だけでなく、TriaのCard/Wallet/Rewards、KASTのCrypto Cards/Membership/Feesをそれぞれ公式画面で見ます。KAST側は2026年8月からMembershipページにKAST Reserveの「Reward Rate」と「Cap」の行が並んでいるため、キャッシュバックの行なのか残高報酬の行なのかを取り違えないよう、行の見出しまで含めて読むのが安全です。

比較記事では、片方だけでなく両方の公式告知を同じ日付で見てください。
この比較で完了すること
TriaとKASTの比較では、両方の公式画面を同じ日付で見て、年会費、還元、入金ネットワーク、FX/ATM手数料を揃えて比べます。
比較表だけで決めず、各カードの公式画面で対応国、費用、還元、入金方法を同じ順番で見ます。
月5万円、ATM利用、年会費回収ライン、税金記録の手間を自分の使い方に置き換えます。
条件が合うカードは公式画面へ進み、迷う場合は診断かカード別記事一覧で候補を絞ります。
カードの見た目と立ち位置
TriaとKASTの比較表
| 項目 | Tria Card | KAST Card |
|---|---|---|
| 向いている人 | 幅広い暗号資産を使いたい人 | ステーブルコイン中心で使いたい人 |
| 主な特徴 | 多数の暗号資産、Visa決済、Apple Pay/Google Pay対応訴求 | USD/ステーブルコイン決済、物理カード、ATM対応訴求 |
| ティアと初期費用 | カード購入型。公式Fee Disclosure(2025年10月31日発効)でVirtual $25 / Plastic(Signature)$109 / Metal(Premium)$250。2026年8月17日以降はSignature $87・Premium $200(初回購入のみ20%オフ、更新時は通常価格、終了日は公式に未記載)。Virtualは期間限定で無料提供中 | 年会費型。Standard 年$0 / Premium 年$1,000 / Private 年$10,000。年払いのみで月払いはなし |
| 還元率と月間上限 | 2026年6月1日発効の体系で、Virtual 1.5%(月$100まで)/ Signature 4.5%(月$1,000まで)/ Premium 6%(月$2,000まで)。上限超過後はVirtual 0.5%、Signature・Premium 1%。8月のAugust Summerfestで上限は2倍(Virtual $200 / Signature $2,000 / Premium $4,000)でしたが、8月31日23:59 UTCで終了し9月から通常上限に戻ります | USDキャッシュバックはStandard 1.5% / Premium 2% / Private 3%。KAST PointsはStandardは付与なし、Premium +1%、Private +2%。月間の還元対象上限はStandard $2,000 / Premium $10,000 / Private $40,000(公式Membershipページの$50,000・$200,000はKAST Reserveの対象残高上限で、還元上限ではありません) |
| ポイントの位置づけ | Tria Pointsはカード決済・取引で貯まるシーズン制。8月は2倍付与でしたが8月31日で終了 | 2026年8月4日更新の公式Airdropページで「ポイントの標準的なトークンローンチはもう予定していない」と明記。現在の用途は25,000ptでPremium会員権、250,000ptでPrivate会員権との交換。譲渡不可で証券・投資商品ではないとされます |
| 残高に対する報酬 | 公式サイトはティアごとに「Yield Access 最大6%(Virtual)/ 10%(Signature)/ 15%(Premium)」と表記。対象資産と条件はアプリで確認 | 2026年8月開始のKAST Reserve。USD残高にStandard 6% / Premium 最大9%(残高$50,000まで)/ Private 最大12%(残高$200,000まで)、超過分は6%。2027年6月30日または総額$100M到達で終了し、終了後はStandard 4% / Premium 最大6% / Private 最大8%。公式は「利息・APY・利回り・投資リターンではない」「銀行口座ではなく預金保険の対象外」と明記 |
| 入金・チャージ | 公式のトップアップ対応チェーンはBitcoin / Ethereum / Polygon / Baseなど。2026年8月18日付の公式ブログでRobinhood Chain対応を告知。ネットワーク手数料、ブリッジ、交換費用は別で確認 | 対応ステーブルコイン入金は0%でUSDへ1:1。非ステーブルコインは自動変換され、公式は「2〜7%」と案内する箇所と「typically 2〜5%」と案内する箇所があり公式内で表記が不統一。流動性の低い銘柄ほど高くなるとされます |
| FX・ATM | 公式規約(Card Terms International、2025年10月31日発効)はFX最大3%、国際取引最大1%、ATM「最大$2 + 3%」。一方で公式サイトはSignature/Premiumに「ATM 最大$750/日」と表記し、公式内で表記が割れています。Virtualカードは公式サイトにATMの記載がありません | 非USD決済のFXは0.5〜1.75%、ATMは$3 + 2%。2026年6月1日〜8月31日の0% FXプロモーションは対象市場のKYC済ユーザー限定で、日本円決済は対象外のまま8月31日に終了します |
| 2026年8月時点の進行中キャンペーン | Refer & Earn(紹介者・被紹介者に各$5 USDT、2026年8月19日告知)、Activate & Earn(3,200ポイント+$5 USDT、8月27日告知)。Tria FC(ワールドカップ予想)は2026年7月19日で終了済み | 公式Promotionsページで進行中と表示されているのはApple Pay/Google Pay導入(8月14日〜9月30日)、紹介(8月14日〜9月30日)、SEPA入金(8月21日〜9月30日)。広告費キャッシュバック(6月15日〜7月31日)、End of Summer Sale(8月13日〜21日)、Matchday、Foodpandaは終了済み |
| 税金注意 | 暗号資産売却/交換履歴の保存が必要 | ステーブルコインでも売買/交換履歴を保存 |
数値は2026年8月31日に公式ページで確認したものです。両社ともキャンペーンとティア条件の変更が続いているため、申込・入金・決済の直前は公式サイトまたは公式アプリの表示を優先してください。KASTの手数料表(FX 0.5〜1.75%、ATM $3 + 2%)はKAST Concierge(公式ヘルプ)の記載で、当サイトからは当日ヘルプページへ直接アクセスできなかったため、申込画面で再確認することをおすすめします。
具体的な利用シミュレーション
Triaは月間上限を先に見ます。Virtualは最初の$100相当まで1.5%、超過後0.5%なので、月5万円相当を全額1.5%で計算しない方が安全です。Signatureなら月$1,000相当まで4.5%が続くため、5万円程度の決済は上限内に収まりやすくなります。KAST Standardは非USD決済時に250〜875円相当のFX費用がかかる一方、USDキャッシュバック1.5%(月$2,000相当まで)が付きます。Standardには KAST Points の付与がありませんので、ポイント分を上乗せして考えないでください。
KASTは公式ヘルプ上、ATM引き出しが3ドル+2%なので300ドルなら9ドルです。非USDのATMではFX 0.5〜1.75%も加算されます。Triaは公式規約上の上限が「最大$2 + 3%」なので、同じ300ドルなら最大11ドルという読み方になります。ただしTriaは公式サイトが「ATM 最大$750/日」と書く一方、規約側には日次上限の記載がなく、公式内で表記が割れています。
KASTは対応ステーブルコインの入金費用0%、USDへ1:1の変換を案内しています。Triaもカード階層でゼロ入金費用を訴求しますが、利用チェーン、ガス代、ブリッジ費用は別管理です。
JPYCやPolygonを使う場合は、TriaのJPYCチャージ記事で銀行振込・ガス代・交換費用を別に見ます。なおJPYCでのTriaトップアップは公式のトップアップ対応トークン一覧に名指しの記載がなく、Polygon側のブログ記事が根拠のため、実行前にアプリの対応表示で確認してください。KASTは非ステーブルコインを入れるとステーブルコインへ自動変換されます。変換費用は公式の記載が割れており、「2〜7%」とする案内と「typically 2〜5%」とする案内が併存しています。流動性の低い銘柄ほど高くなるとされるため、上振れ側で見積もるのが安全です。BTCやETHを直接使いたい動機が強いならTriaの方が比較しやすいです。
どちらも決済時に売却・交換履歴が残るため、月次でCSVやスクリーンショットを保存しておくと税務整理しやすくなります。KAST Standardは年会費$0で1.5%・月$2,000まで、Premiumは年$1,000で2%・月$10,000までです。上限まで使った場合の年間キャッシュバックはStandardが最大$360、Premiumは月間利用額の24%(年間)から年会費$1,000を引いた額になります。両者が並ぶのは月$5,700相当あたりで、それ未満だとStandardのままの方が手取りは大きくなります。
選び方
BTCや複数トークンをカード決済に使う導線を探している人向け。
USDT/USDCなど価格変動の小さい通貨で決済体験を作りたい人向け。
国別対応、KYC、カード発行費、為替/変換手数料は公式画面で確認。特に還元の月間上限は、公式表内の別の行(KASTならReserveの残高上限)と取り違えやすいので注意。
共通の注意点
海外発行カードは、規約変更、対応国変更、カード発行停止、KYC再提出の影響を受けることがあります。最初から大きな金額を入れず、少額決済と出金導線を確認してから使いましょう。
また、2026年8月28日にカード発行基盤Rainの旧版コントラクトの脆弱性が悪用され、Triaを含む複数サービスのカード残高が不正に出金されたと報じられています。Tria分は636人・約$431,945で、被害額に上乗せした補償が実施されたとされますが、これらはいずれも報道・二次情報にもとづく内容で、当サイトではRainおよびTriaの公式発表として確認できていません。経緯は別記事にまとめてあります。この件に関わらず、カードに置く残高は日常決済に必要な額にとどめる、という原則は変わりません。
よくある質問
KAST Privateの月間キャッシュバック上限は5万ドルですか?
いいえ。2026年8月31日に確認した時点で、月間の還元対象上限はStandardが2,000ドル、Premiumが10,000ドル、Privateが40,000ドルです。公式Membershipページに並んでいる50,000ドル・200,000ドルは、USD残高に報酬が付くKAST Reserveの対象残高上限であり、キャッシュバック上限ではありません。申込前に公式画面で最新の表示を確認してください。
TriaのAugust Summerfestで増えた上限は9月も続きますか?
いいえ。公式ブログではAugust Summerfestの期間は2026年8月1日から8月31日23:59 UTC(日本時間9月1日8:59)までとされており、期間中の2倍ポイントと2倍の月間還元対象上限は終了します。9月からは通常の上限、すなわちVirtualが月100ドル、Signatureが月1,000ドル、Premiumが月2,000ドルに戻ります。
KAST Pointsはトークンになりますか?
2026年8月4日更新の公式Airdropページで、KASTはポイントの標準的なトークンローンチを予定していないと明記しています。現在の用途は25,000ポイントでPremium会員権、250,000ポイントでPrivate会員権との交換です。トークンではない経済的参加の枠組みを2026年第4四半期に目標としていますが、法務・規制・取締役会承認が前提で確定していません。
比較するときに最初に見るべき項目は何ですか?
公式サイトまたは公式アプリで、対応地域、カード発行費、年会費、為替手数料、ATM手数料、Apple PayやGoogle Pay対応、還元条件、入金方法を同じ利用額で見ます。
比較後に保存しておくべき記録は何ですか?
申込前に確認した公式料金ページ、カード階層、キャンペーン条件、入金履歴、カード明細、キャッシュバックやポイント付与履歴、問い合わせ番号を保存しておくと、後日の確認や税金整理で使いやすくなります。
公式情報とアプリ表示が違う時はどちらを優先しますか?
申込、入金、決済、還元の直前は公式サイトまたは公式アプリの最新表示を優先します。当サイトの解説は確認順の整理として使い、最終判断は公式画面で行ってください。